【書籍】伊集院静の「贈る言葉」 伊集院静

みなそれぞれ、「こうなりたい!」「こういう生き方いいな」と思う人、いると思います。
僕自身も何人かいます。
今回はその中の一人、伊集院静さんの本を読んだので、書きます。

伊集院静さん、知っていますか?
男性?女性?伊集院光?
と混乱する人もいるでしょう。

この方、作家さんです。夏目雅子さんの旦那さんでもありました。ダンディでとてもカッコイイおじさまというところです。
伊集院静さんのHP

大人の流儀という書籍を何冊も書いているのですが、僕はこの書籍が好きで、おおよそ読んでいます。
なかなか近くにはいないけど、近づき難いけどなんかカッコイイんです。

そんな中から、今日は『大人の流儀シリーズ』ではなく、若者向けのメッセージが書いてある書籍を紹介します。
『伊集院静の「贈る言葉」』

2000~2012の間に成人の日、新社会人の入社の日にサントリー新聞広告に掲載されたメッセージをまとめたもの。

すべては覚悟から始まる

震災を経て「贈る言葉」が少し変わっていったことも興味深い。
とても読みやすく、1時間もあればしっかりと読める内容である。が、その意味は深い。
時々読み返したくなる本である。おすすめ。

①風の中に立ちなさい

大人とは、一人できちんと歩き、自分と、自分以外の人にちゃんと目を向け、いつでも他人に手を差し伸べられる力と愛情を持つ人だ。
君が大人になるために一つ助言をしておこう。まずはケータイを置きなさい。テレビを消しなさい。パスポートを取得して、一番安い乗り物ですぐに日本を発ちなさい。
目的地は?どこだっていい。
この国以外の、風の中に立ちなさい。世界を自分の目で見ることから始めなさい。目で見た全てをどんどん身体の中に入れなさい。そこに生きる人々が何を食べ、何を見つめ、何を喜び、何のために汗をかき、なぜ泣いているのかを見なさい。ともに食べ、ともに笑い泣きなさい。それだけで十分だ。でもラクな日々ではないぞ。苦しい中にこそ本物はあるんだ。

②空っぽのグラス諸君

新社会人おめでとう。君は今、空っぽのグラスとおなじなんだ。どのグラスも今は大きさが一緒なのだ。肝心なことは、仕事の心棒に触れることだ。たとえどんな仕事であれ、その仕事が存在する理由がある。仕事の心棒は、自分以外の誰かの為にあると、私は思う。その心棒に触れ、熱を感じることが大切だ。仕事の汗は、その情熱が出させる。心棒に、肝心に触れるには、いつもベストを尽くして、自分が空っぽになって向かうことだ。
それでも愚痴も出るし、斜めにもなりたくなる。でもそれは口にするな。そんな時は空っぽのグラスに語らいの酒を注げばいい。

③抵抗せよ。すぐに役立つ人になるな。

抵抗しろ。改革しろ。妥協するな。役立たずと蔭口を言われても気にするな。すぐに役立つ人間はすぐに役に立たなくなる。仕事の真価は「すぐ」の周辺にはないのだ。抵抗は辛いぞ。孤立するぞ。そんな時にはグラスを傾けよう。

④仕事の喜びとは何か?

初仕事ごとを始める前に守ってほしいことがある。それは今まで君が生きてきて大切にしていたものを捨てないことだ。
ファッションでも、音楽でも、恋愛だっていいんだ。大切にしているものには、そこに個性がある。個性は君そのものであり、想像の原動力だ。皆が同じカラーで仕事をする時代は終わったんだ。

⑤ハガネのように花のように。

新しい人よ、今は力不足でもいい。しかし今日から自分を鍛えることをせよ。それが新しい社会人の使命だ。それが、新しい力となり、二十一世紀の奇跡を作るだろう。ハガネのような強い精神と、咲く花のようにやさしいこころを持て。苦しい時に流した汗は必ず生涯のタカラとなる。ひとつひとつのハガネと、一本一本の花は、美しくて強い日本を作るだろう。

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